ライフイベント表を作成したら、次はその活用方法を考えてみたいと思います。イベントの予定は時間とともに変化するため、定期的に見直すことが必要です。 新たなイベントが加わったり、イベントにかかる費用が増えたりといった理由で、当初予定していた資金繰りが厳しくなることもありえます。 そういった場合、どうしたらいいのでしょうか。取れる対策は下記の4つになります。
- (1)貯蓄の金額を増やす
- (2)運用を取り入れる
- (3)イベントを先送りにする
- (4)イベントの費用を削る
- (1)の貯蓄の金額を増やすためには、収入を増やすか、支出を減らすかのどちらかの方法になります。
- (2)では、運用を取り入れることで、リスクを取りながら将来のイベントに向けて資金を増やしていきます。
- (3.)イベントの先送りは、優先順位があまり高くないイベントの時期を遅らせることで、その資金を別のイベントに回すことができます。
- (4)イベントの予算は、一時的イベントよりも継続的イベントの費用を削る方がその効果が大きくなります。
また、ライフイベント表からはご家族の様々な価値観が見えてきます。 参考のため、前回のコラムのライフイベント表の見本を見てみると・・・
- ・ 結婚してすぐに住宅は買わず、しばらく賃貸を考えていること
- ・ 奥様は結婚と同時に退職を考えていること
- ・ 出産の時は、里帰りをするご予定だということ
- ・ お子様が小さいうちは、専業主婦となり、保育園ではなく幼稚園へ入れるご予定だということ
- ・ 小学校は公立、中学校から私立をお考えだということ
- ・ お子様が小学校へ入学したら、奥様が資格を活かしてお仕事への復職を考えていること
こうしたイベントの中には、絶対に譲れないものから、実現できたらいいなという程度のものまでが混在しているはずです。 その場合は、価値観の優先順位に従って、上記の(1)~(4)の対策を決めていくことが大切です。
ライフイベント表をきっかけに、家族それぞれの思いを確認しあうことも、とても貴重な時間だと思います。
次回からは、ライフイベント表の目標やイベントを達成するために、経済的に安心できる具体的な方法、ファイナンシャル・プランニングについてご紹介します。