前回のコラムでは、ライフプランを作成する上で、お客様の価値観に基づいた『人生の選択』であるライフデザインが大切であることを書きました。 しかし、ライフデザインを明確に持っている方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
雑誌やインターネットなど、情報化社会の中で生きる私達は、選択肢がたくさんある分、どれを選択したらよいか迷ったり、平均値と比較して焦ってしまったり、つい損得勘定で選んでしまうことも多いのではないでしょうか。
お客様からご相談いただく際に、「同年代の平均値と比較して貯蓄額は適切ですか?」、「退職までに用意するべき資金は一般的に一億円と書いてありましたが本当ですか?」というご質問を受ける事があります。
平均値や一般的な基準を参考にするのは構いません。 ですが、他人から言われたことを鵜呑みにしたり、よく考えることなく一般的な基準に合わせるというだけでは、ご自身の人生を見失ってしまうリスクがあります。
自分にとっての豊かな人生とはなんだろう、自分の人生で想定できるイベントは何だろうと、主体的に考える事が大切です。 そうすることで、ライフプランが自分だけの『人生の地図』として意味のある行動指針ともなるのです。
ライフプランというと、特に若い世代にとっては30年を超えるようなかなり遠い未来を指すことにもなるのですが、遠すぎて想像しにくいと思う方は、5年先、10年先という想像可能な未来に限って考える、ということでも構いません。
ただ考え下さいと言われても、どうしていいかわからない、自分が何をやりたいのか、どう生きたいのかわからないという方に向けて、私の開催する朝会やワークショップではライフデザインについて考える機会を設けています。是非お気軽にご参加下さい。